岩穴は、種子島に古くから伝わる乾燥浴、岩穴焚きが行われた場所で、南方起源の風習だといわれています。 岩穴焚きは、現在のサウナ風呂のようなもので、農閑期に行われ、瀬風呂焚き同様、古くから民間入浴療法として親しまれてきました。10日~15日の療養期間で、ヒエヒキ(破傷風)・神経痛・リュウマチ等に効果があったといわれています。また、何より集落民の大切なコミュニケーションの場でもありました。 岩穴焚きの方法は、まず中で火を焚き岩穴の中全体を暖めます。次に穴の中央に残り火を集め、その周囲に小枝や柴、ゲットウの葉、バショウの葉等を敷きつめ、入浴者はその上に座ります。そして最後に藁で作った蓋で入り口を密閉し、発汗を促すという方法です。