道明寺は、594(推古2)年に土師連八島(はじのむらじやしま)が氏寺として建立しました。本尊の国宝十一面観音菩薩像は、菅原道真公が当寺に滞在して手ずから刻んだと伝えられています。901(延喜1)年、道真公が太宰府に左遷される際当寺を訪れ、住職であった伯母の覚寿尼と別れを惜しんだ史実が、文楽や歌舞伎の「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」の中で描かれています。桜餅の材料として有名な道明寺粉(糒ほしい)は道真が太宰府左遷の後、覚寿尼が毎日お供えした御膳のお下がりを多くの人に分け与える為に乾燥・貯蔵したことが始まりです。寺名を道真の死後、道真の号「道明」に改称し「道明寺」となりました。