標高972メートルの天上山は、安芸太田町南部の山深い筒賀地区に位置しています。登山道はいわゆる森林セラピーの拠点である龍頭峡のある山のふもとから、中腹の「引き明けの森」を経由し、山頂へと続きます。登りも下りも楽ではなく、経験のある登山者のみおすすめします。 「引明けの森」は事実上の原生林で、樹高が高く、幹周りもあるスギ、ヒノキ、モミ、トチノキの巨木が生い茂っています。そのほとんどが樹齢100年から400年ほどです。「引き明けの森」を通り抜けるのは、過去、現在、未来を通過するような感覚です。青々と葉の茂る木々や芽吹いたばかりの若い植物の隣に、倒れて朽ちつつある木々が横たわっているのですから。この貴重な森を保護するために、登山者は登山道から外れず、野生生物の邪魔にならないよう注意を払うべきです。山頂へと続く道を登り切った人たちには、壮大な眺めが待っているのですから。