色鮮やかな幾何学模様や人間のような形が、古墳時代(紀元後300-538)から始まったチブサン古墳の内室を装飾している。「古墳」とは、「古代の埋葬塚」を意味し、この時代に支配階級のために建てられた墓を指す。 この埋葬塚を外から見ると、全長約55メートルで、小さな丘が2つ並んでいるようである。埋葬塚には、4メートル近くまで岩が積み上げられてできた玄室がある。 古代のシンボル、色彩 玄室は巨大な石板で建てられており、その大きさは幅2.3メートル、奥行き0.9メートル、高さ1.45メートルにおよぶ。これらの石板は鮮やかな赤、白、黒で幾何学模様が描かれている。赤色には、酸化鉄が豊富な焼土が使われており、白色と黒色には、粘土とマンガンが使われている。たくさんの三角形の形により、目が描かれている。考古学者は、これらは悪霊を避けることを意図していたのであろうと考えている。玄室の壁の中心には、2つの白い円と黒い点が描かれている。これらの形は、これまで代わる代わる、星、鏡または乳房であると説明されてきた。 右側の隣接する石板には、手をいっぱいに広げた人間のような形をしたものがあり、その頭には王冠のように見えるものがのっている。その上には、7つの円形が描かれている。これらの円形は北斗七星の7つの星を表していると考える者もいる。 近隣の歴史の痕跡 玄室の内部に遺体や出土品は見受けられなかったことが