鞍ヶ池公園のそばにあるトヨタ鞍ヶ池記念館は、トヨタ自動車が1974年に建設したものだ。この記念館は、トヨタ自動車が1,000万台の自動車を生産したことを記念して、槇文彦(1928年生まれ)が設計したモダニズム建築である。このホールは、本社を訪れるVIPのための迎賓館と、トヨタ自動車の歴史を紹介する一般向けの博物館の2つの役割を果たしている。 博物館では、豊田佐吉(1867-1930)が設立した豊田自動織機製作所に始まるトヨタ自動車の歴史が体験できる。佐吉が開発した革新的な織機が2台展示されており、今でも稼働している。メイン展示室の中には、日本の自動車の歴史や、佐吉の息子である豊田喜一郎(1894-1952)が設立したトヨタ自動車の歴史のポイントを示すジオラマなどがある。また、1938年に現在の豊田市に建設された最初の工場の模型や、トヨタの実車2台も展示されている。 鞍ヶ池アートサロンでは、平山郁夫(1930-2009)やクロード・モネ(1840-1926)など国内外の芸術家の作品をはじめ、トヨタが所有する美術品を展示している。ホールの外には旧豊田喜一郎邸がある。鈴木禎次(1870-1941)が設計した1930年代の3階建ての住宅で、当初は名古屋の郊外に建てられていたが、1999年に改修され、現在の場所に移された。