海とくらしの史料館は、主に魚をテーマとした興味深い資料館です。1994年に開館したこの博物館には、種政幸氏が制作した約4,000点の海洋生物の剥製が展示されています。子供が絵本に頼って魚類の姿を学ばなければならないことに気づいた種氏は、魚類の形状や外観を保ったまま、内臓や骨格、肉質を除去し、標本を作る技術を開発しました。この技術のほとんどは非公開ですが、中身を取り除いた皮におがくずを入れて注意深く原型を取り戻し、保存料として化学物質を使い、樹脂で固めるという技術です。非常に手間のかかる作業です。海と生命の博物館では、ホオジロザメ、クロマグロ、巨大なリュウグウノツカイ、巨大なマンボウなど、超大型の魚種も展示されています。ほとんどの種は地元で捕獲されたもので、分類学に基づいてグループ分けされ、生息域や亜種が説明されています。様々な色鮮やかなカニやその他の甲殻類も展示されており、また体を膨らませたフグが数百尾面白おかしく展示されたコーナーを背景に記念撮影をすることもできます。 別目的で再生された酒蔵 この資料館の建物は、元々は100年以上前に港沿いに建てられた酒蔵でした。当時の境港の経済は、漁業ではなく交易が中心だったのです。資料館の外観は白漆喰の壁に瓦屋根と、当時地元で愛される代表的なスポットであった倉庫の様子を偲ばせるもので、また当時から残る木の枠組みが資料館の内装となっています。