標高213mの岳ノ辻はほぼ平坦な壱岐で最も高い山である。山頂からは数々の入り江や森林丘陵、原の辻遺跡のある深江田原の平野などを見渡すことができる。晴れた日には対馬や九州本土も見える。 岳ノ辻はその眺望のよさから、古くから戦略上重要な場所であった。7世紀には、対馬から壱岐、そして九州へと外敵の脅威を知らせる信号が送られる「烽火」が設置されたと考えられている。徳川幕府が外国との交流を厳しく制限していた江戸時代には、近海を行き交う船を監視するために使われた。 現在、岳ノ辻の上までは道路が整備され、頂上の展望台は車椅子でも容易にアクセスできる。