1995年に開館した豊田市美術館は、市の代表的な観光スポットのひとつ。市街地を見下ろす高台に位置し、かつて挙母城があった場所に建っている。年に数回開催される意欲的な企画展で知られている。また、常設展では、所蔵作品を中心としたローテーション展示と、若手の現代美術作家を中心とした小規模な展示を行っている。 美術館のコレクションには、グスタフ・クリムト、コンスタンティン・ブランクーシ、今村紫子、岸田劉生などの著名な国内外の芸術家や、奈良美智、オラファー・エリアソンなどの現代の芸術家の作品が含まれている。また、ル・コルビュジエやドナルド・ジャッドなどの近現代の家具もある。 また、美術館自体も芸術作品である。本館の設計は、後にニューヨーク近代美術館の改修を手がけた建築家の谷口吉生(1937年生まれ)が担当した。建物は、曲がりくねった小道や木々に隠れていて、訪れる人に徐々にその姿を現すように設計されている。1階には企画展スペース、常設展示室、そして一直線上にレイアウトされているギフトショップがある。1階の部屋は自然光が入らないため、日光に弱い作品の展示に適している。また、2階へと続く階段の壁の一面には、歴史上の思想家や芸術家、支配者の名前が記されている。上階は天井が高く、自然光がふんだんに入り、主に現代美術や彫刻が展示されている。この建物は、暗い最下階から明るい2階、3階へと上昇するにつれ