落差350メートルの称名滝は、絶え間なく流れ続ける日本一高い滝であり、立山の斜面に源を発する称名川の最大の特徴である。切り立った火山の崖から突き出た4段の岩の上を水が轟音を立てて流れている。この滝は、太古の噴火で溶岩が山の斜面を流れ落ち固まったものが、何万年もかけて川の浸食によって形成されたものだ。山からの雪解け水が川を満たす4月と5月には、主瀑布に加え、右側にさらに高い滝、ハンノキの滝が現れる。 称名(しょうみょう)とは「経を唱える」という意味で、この滝は、流れ落ちる水が放つ妙に調和のとれた、お寺でお坊さんが経を唱えるような音から、この詩的な名前がついた。滝の右側にある高台の展望台からは、滝壺を一望することができ、滝壺から上がる水しぶきが展望台まで届くこともある。条件が良ければ、最も一般的なのは昼過ぎだが、水しぶきの中に虹が現れることもある。 称名滝へのアクセスは、立山駅と滝周辺への入り口となる駐車場を結ぶバスで行くことができる。そこから滝までは川沿いの整備された道を30分ほど歩くが、滝の頂上と同じ険しい崖の地層を常に眺めることができる。駅でE-bikeをレンタルして駐車場までサイクリングすることも可能だが、入り口から先は自転車の乗り入れが禁止されているので注意。