南部地域 中部山岳国立公園は名高い北アルプスの山々の間に横たわっており、その174,323ヘクタールの公園は、そびえ立つ峰々、山中の澄んだ湖や川、一面に広がる緑の渓谷、また人里離れた温泉郷などで満たされています。この地域はイギリスの宣教師ウォルター・ウェストン(1860-1940)が1894年に笠ヶ岳に登頂した後、日本におけるヨーロッパ式登山の中心地となりました。以来、日本の登山家たちは、武道や滝の下での瞑想といった修験道に由来する昔ながらの宗教的慣習とレクリエーション登山とを融合させ、この娯楽は全国で存続しています。こうして中部山岳国立公園は登山家やハイカーのメッカとなったのです。 山々を神々として崇拝していた修験者たちがかつて利用していた道が、今も公園内を蛇行するように通っています。それらと同じ道を、果てしなく続くように見える山々の景色を楽しむ登山者やキャンパー達が今日利用しています。この公園には、黄色や緑色の高山蝶、ライチョウ、そしてピンクと白のハート型の花を咲かせるコマクサ(Dicentra peregrina)など、たくさんの動植物が生息しています。深い森や草に覆われた平原は、かつては木こりや鉱山労働者に利用されていましたが、現在では非常に多くの特に興味深い動植物を養う保護区となっています。この公園の大半は火山活動と断層線に沿ったずれによって形成されたものです。このこ